【TOP】シーズン終了のご挨拶

特定非営利活動法人境スポーツクラブ 倉持 貢 理事長

境トリニタスに関わる全ての皆さまへ

茨城県社会人サッカーリーグの優勝をかけた最終節、流通経済大学FCとの一戦のことでした。ハーフタイムに私の後方より幼い子供たちの話し声が聞こえました。

「この試合は絶対に勝たなければならない。引き分けだったらどうなるんだ、三つ巴になるのか？」

とても子供の分析力とは思えないほど真剣なものでした。それを見守るご家族のまなざしが、家庭のなかでも境トリニタスが話題の中心になっていることが伺われる一場面でした。

「茨城県西地区に J リーグを」を目標に2016年に発足したチームは節目の10年目のシーズンを終えようとしています。地域の皆さまに「夢と希望と感動」を共有していただくとういう目的が、少しずつですが根付いてきたと感じた瞬間でした。

しかしながら、1年での関東リーグ復帰の目標は達成することは叶いませんでした。今シーズン最後の試合となった関東社会人サッカー大会での闘いは、敗れはしましたが見ている人を魅了するフットボールと、身体をぶつけ合う魂がこもった素晴らしいゲームでした。選手とスタッフは全力を出し切ってくれました。

それでも勝利出来なかったのは、クラブ全体の総合力の至らなさだと感じております。クラブを代表いたしましてお詫び申し上げます。
関東リーグ復帰のために今何が足りないのか、今回の結果を真摯に受け止め来シーズンに向けて歩みを進めて参ります。

最後に、2025シーズン 境トリニタスに関わる全ての皆さまからの多大なるご支援とご協力、そしてご声援に感謝申し上げますと共に、2026シーズンもより一層のお力添えをいただきますようお願い申し上げます。

特定非営利活動法人境スポーツクラブ
理事長　倉持 貢

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境トリニタス 齊藤 和浩 強化部長

第59回関東社会人サッカー大会の敗戦をもちまして、2025シーズンにおける全ての公式戦が終了いたしました。 

今シーズンは「関東サッカーリーグへの復帰」を最重要目標として活動してまいりましたが、誠に残念ながら、その目標を達成することは叶いませんでした。平素より多大なるご支援を賜りましたパートナー企業の皆様、クラブを支えてくださるファン・サポーターの皆様、ボランティアスタッフの皆様、そしてスタジアムで大きな声援を送ってくれた子どもたちをはじめ、多くの方々に心より御礼申し上げます。皆様からの温かいご支援なくして、今シーズンを戦い抜くことは不可能でございました。深く感謝申し上げます。 

今季は「関東サッカーリーグからの降格」という厳しい現実を受けてのスタートとなりました。薩川監督の就任2年目を迎え、クラブ体制は午前練習へ移行し、選手構成も大幅に変わるなど、大きな転換期となるシーズンでもありました。戦い方においても、「ボールを動かし、主導権を握るサッカー」を掲げ、選手の成長とチームとしての一貫したスタイルの確立に努めてまいりました。“やって楽しい、見て楽しいサッカー”という境トリニタスが目指すべき方向性は、今シーズンを通じて明確な形として表れつつあると感じております。 

また、今シーズンの大きな特徴として「最後まで諦めない姿勢」を多くの試合で示すことができました。茨城県リーグでの優勝という結果には至りましたが、その過程は極めて困難なものでありました。前半戦での3敗という危機的状況、アディショナルタイムでの得点、先制を許してからの逆転勝利など、数々の局面でチーム一丸となって逆境を乗り越えてまいりました。その姿は、多くの皆様に深い感動をお届けできたものと確信しております。 

しかしながら、我々が向き合うべき課題は依然として多く存在いたします。「境トリニタス」の認知度向上、クラブとしての存在意義の一層の強化。これらは、次のステージを目指す上で欠かすことのできない重要な要素であります。 

『for the future, for the children』

このクラブが次世代に残っているか。残す価値があるか。そして「残したい」と思っていただけるクラブであり続けられるか。その問いを常に胸に、境トリニタスは多くの皆様のご支援の下、活動の幅を広げ、新たな挑戦を続ける“発展途上のクラブ”として歩み続けてまいります。 

関東サッカーリーグ復帰を果たすことができなかった悔しさを真摯に受け止め、今後の発展に向けて必要な取り組みを整理し、次の一歩を着実に踏み出してまいります。 

2025シーズン、境トリニタスへの温かいご支援とご声援を賜りまして、心より感謝申し上げます。

境トリニタス
強化部長 齊藤 和浩